MEZAIK

服を買う基準はハッピーな心。

2023.02.19

服を買う基準はハッピーな心。

2023.02.19

頭から被るワンピースが、ストンっと肩に落ちるときの気持ち。あれはきっと、高揚感。ワンピースを着て過ごす日の私は、いつもより背筋を伸ばしている気がします。私にとってワンピースは、女性らしさの象徴でもなく、モテる為の衣服でもない。身に纏うと、気持ちがハッピーになるもの。ただそれだけ。

 

身にまとうとハッピーな気持ちになるもの

ワンピースは女性らしさの象徴とされたり、モテる服と称されることが多い印象だけれど、私はその反応がなんだか苦手。私にとってワンピースは、女性らしさの象徴でもなく、モテる為の衣服でもない。身に纏うと、気持ちがハッピーになるもの。ただそれだけなんです。

だから休日は、家から出なくても、ワンピースを着ていたかったりするのです。

 

メルボルンの試着室にて

メルボルンの郊外にある洋服屋さんで、私は口角を上げて目を細め目尻を下げながら、心の中をあたふたさせていました。

脳内をフル回転させて考えていたことは、“さて、どうやって断ろう?”

3着も試着してしまったから、どれか買わなきゃいけない気がする。でもなぁ。正直どれもピンとはきていない。買うのなら、今履いているジーンズかな。

店員さんのにこやかな笑顔に、申し訳なさは増していきます。

「今はセールでね、20%OFFになるの。それはフランス製のジーンズ。その形はラスト1点ですよ。」

セール価格、フランス製、ラスト1点。購買意欲を掻き立てる三拍子が、揃っている。買うなら今がお買い得だし、フランス製の服ってだけでお洒落になった気分になれるし、ラスト1点に出逢えたのかと思うとなぁ。

確かにこのジーンズは、私が隠したい部分をカバーしてくれている。でもカバーしすぎというか、何というか、スッキリ見えない気がする。鏡にうつる自分の姿に、どこか納得がいかないというか。

断る理由を悩む私が、あたかも購入するか否かを悩んでいるかのように演じていると、店員さんが口を開きました。

 

店員さんの格言

「確かに、今セールでお買い得なんだけどね。それよりも大切なことは、この服を着たあなたの心がハッピーになるかどうかだよ。」

「それが、いちばん大切なこと。」

 

服を買う基準

20代前半は現在より沢山の服を所有していたし、ストレス発散をするために服を買っていたと思います。

おしゃれを楽しみたい、という純粋な服への愛ではなかったなぁ。

そして、スーツケースひとつに詰め込める服だけで1年間を過ごしてみて気付いたことは、私に服はそんなに多く必要ない、ということ。

小学生の頃、おばあちゃんになったら、どんな服を着てどんな髪型をすればいいんだろう?と、真剣に考えたことがあります。自分の祖母と似たような服装をするのかな?彼女と同じようなベリーショートのパーマは似合わない気がするなぁ。という具合に。

けれど、そんな迷いとも、もうおさらばです。

 

年齢も、性別も、関係なく

鏡にうつる自分の姿を見て、ハッピーになった?

この服で街を歩く自分を想像して、わくわくする?

その答えがYESだったのなら、私は服を買おう。

 

服を買う基準は、いつも心に確かめて。

周りの視線関係なく、自分自身が身に纏ってハッピーになる服を着よう。

 

*記載は本人の感想になります。



風音ぽっぽ

(公式meikライター研究生*B#)

繊細に逞しく、愛とユーモアたっぷりな毎日を。
遠回りで寄り道たくさんの航海を文章にしています。

☆https://note.com/poppouni913/