どんなハイブランドバッグより

どんなハイブランドバッグよりも、安くても丁寧に、大事に使われている鞄の方が魅力的に見えてしまうのは、私だけでしょうか。

大事に使われている持ち物に惹かれる

確かに、ブランド品はお守りにもなるし、自分の気持ちを少しばかり強くしてくれるけれど、どんなに安くても、気に入って、大事にして使われる持ち物は、多少ぼろくても何故か惹かれます。

持ってる人がキラキラしてるからキラキラして見えるのかな？？

夫は、多少ボロボロでも、物を大事に長く使い続けます。ちょっとやそっとのことでは買い替えません。ボロボロになっていくのも自分のものだと思えて、それもいい、と言います。

その人の一部になったもの

寿命がきたもの、役目を果たしたものを無理に使い続ける必要はないけれど、小銭が鞄の中でバラバラになるまで使い続けた財布も、裏地が綻んでいたアウターも、どれも夫の一部のようでした。と言いつつ、さすがにみすぼらしくも見えたので、タイミングよくきた誕生日、そしてクリスマスにプレゼントしましたが。

ブランドに興味がないといった友人は、どんなプチプラアイテムも丁寧に可愛がって使っていたし、また別の友人は、ミドルブランドではあるけれど、何年も前からいつも同じバッグを下げていて、トレードマークになっています。

全身全霊で愛でる

どんなものでも、大事に大切に長く愛して使い続けられる人って、たくさんいるわけじゃありません。

どえらい富豪でない限り、ハイブランドを買うまでにきっと、時間をかけて稼いでお金を貯めて、という過程があるはずです。

人の持つハイブランドが魅力的に映るのは、その人が全身全霊で大事にしているから？？

考えてみれば、全身をただただこれ見よがしにブランドで固めてる人は、あんまり魅力的に見えなかったりします。もしかすると、持ち物にかける想いって、自身をキラキラさせる力があるのかもしれません。

なんにせよ、ボロボロでも、新品でも、貰いものでも、高級品でも、持ち物が愛されて”その人の一部”になった時、やっと本物の魅力、それ以上の魅力を発揮するような気がします。

どんなものでも、自分のモノにできるような、そんな誠実な人になりたいと思っています。

・・・と言いつつ、Chloéのキャンバストートバッグは欲しい。それが今の私です。

*画像：本人私物　＊記載は本人の感想になります。

小谷りな

(公式meikライター研究生*B#）

https://note.com/asumin_msk