MEZAIK

大丈夫、あなたが輝ける職場は絶対にある。

2022.09.30

大丈夫、あなたが輝ける職場は絶対にある。

2022.09.30

人生の多くの時間を過ごす職場。この場所での時間が私達に与える影響はかなりのもの。社会人になり2社を経験、今月末から3社目の入社を前に少し緊張気味の今現在。同じ会社に通勤する毎日でも、社会って本当に色々ある。体調を崩して休職した事もあった。そんな私の転職体験を書いてみたいと思う。

1社目:新卒入社〜2年半働いた飲料会社

毎日てんてこ舞いの日々

 新卒で入社した飲料会社では、人事・総務課で採用業務や会社全体の総務業務を担当。

自分もまだ半分学生の様な分際で(笑)、合説や学校訪問で一丁前に会社説明をしたり、入社した方へ向けての社内研修の運営に入らせてもらったりした。

そして総務とはいわゆる「なんでも屋さん」。

(どこの会社でもそうだと思うが)同期入社の子曰く、「困った時はとにかく総務になんとかしてもらって」と教えられたというから、全国の総務の皆様本当にお疲れ様ですと言いたくなる。
そんなこんなで毎日てんてこ舞い、8時〜17時の定時通りであったのは研修期間だけ。20時過ぎまで残業する事が普通の空気に流されていく事になる。

直属の上司に悩まされる

 拘束時間以上に苦しめられたのが直属の上司。
その人の下に配属になる事は採用の段階から決まっていたが、最初から社内の色々な人に心配された。新卒の正社員としてその上司の下に付くのは私が初めてだったそうだが、何しろ今まで人が続かなく、長く居た人でも半年だそう。

 確かにその上司は感情の起伏が激しいタイプ。

さっきまで笑って話していたかと思えば急に怒りだしたり。全て自分が把握しておかないと気が済まない様で、仕事の事を別の上司に相談すると「私は必要ないって事ね」と言われ、数日無視される事もあった。怒鳴られるのは日常の事。だけど可愛いがってくれているのは伝わっていたし、「私はあなたがもし他の会社に行っても通用する人材に育てたいと思っている」と言われた時は、この人の下でしっかり頑張ろう!と思った。

適応障害と診断されて

 でもね、その頃の私に言いたい。

もはやそれはDVです(笑)好きな所、優しい所があっても言葉や立場の暴力であなたを殴ってくる人からはさっさと離れましょう!申し訳ない気持ちがあってもお別れしてオッケー!

幸か不幸か。ある意味鈍感だった私は「社会ってまあこんなもんよね。」と思いながら約2年半その場所で働いた。本当は心の中にあった逃げたい気持ちを抑える毎日の中、だんだん食欲が無くなり、眠れなくなり、遊ぶ事も面倒になった。そしていつもの様に車で通勤していたある日。ふと、「今ここで事故にあえば会社に行かなくてすむのに」と思った自分に動揺した。ショックだった。

家族にも心配をかけたくなくて、隠れて受診した精神科で適応障害と診断される。

診断書を手に、全ての勇気を振り絞って休職の申請をした。二ヶ月間の休職の初日、死んだ様にぐっすり眠れた時の幸福は忘れられない。翌日目覚めて思った。「あ、会社辞めよう」

悪いことばかりではなかった

 もちろん、良い事もたくさんあった。ここで出会った同期や先輩とは今でも仲良くしているし、新卒のペーペー時代にスパルタ教育を受けたお陰で大抵の事はある程度こなせる様になった。
まさに上司の望み通り、一応他の会社に行っても通用する人材になれたのかな?合掌。と思っております。

 

2社目:5年間働いた大型書店

最高の職場

 2社目は某大型書店の店舗事務職。引き続き総務、そして初めて経理も行った。

この会社での5年間は一言で言うと「最高!!」小さい頃から本屋になら何時間でも居れる子供だった。本屋さんが大好きで、大学時代の3年間も書店でアルバイトをした。そんな私にとって書店の事務職は、好きな事と今までの経験が活かせる絶好の求人。

4年間の契約社員だったが、社会復帰のつもりで応募した。

本に囲まれた環境というだけでも幸せだったのに、一緒に働く同僚、上司、全員大好きだった。大型書店だからこそのイベント、日常生活では会う事のできない人達との出会い、多くのエンターテイメントがある日々だった。何より朝起きて会社に行く事が辛くない、むしろ出勤する事が楽しみだと思える環境がすごく幸せだと痛感した。

この先の人生を考える

 そんなこんなで契約満了の4年が過ぎようとしていた時、定年まで勤務できる区分へ移行のお話を頂く。できる事ならずっとこの会社で働きたかったが、元々社会復帰の為の4年間のつもりだった。そして一番ネックになっていたのは収入の事。

 正社員と契約社員やアルバイトではお給料はもちろん違うと思うが、書店スタッフのお給料は高いとは言えない。それでも多くのスタッフは本が好きだから書店で働く、という人がほとんど。お給料よりも、「好きだからここで働く」という人の割合は、他の業界に比べて圧倒的に多いと感じる。

しかし、この先の人生を考えた時、もう少し収入が欲しい、手に職をつけたいという気持ちがあった。だけど今この職場環境を手放して後悔しないだろうか・・・。悩みながら結局その後1年働き、計5年間お世話になった。

感謝しかない

 ブッ潰れていた私のメンタルを回復させ、毎日幸せな気持ちで働かせてくれた場所。

日本一の書店で働けた事は私の誇りです。

「別の仕事をする為のスキルアップをする時間を作りたい」という理由で退職を申し出た私に、「勉強終わったらまた戻っておいで」という言葉と共に送り出してく下さった事、本当に感謝しかない。

 

その後とこれからの事

スキルアップを目標にした半年間

 会社を退職した私は、半年間という期限を設けて勉強に取り組む事にした。

欲しかったのはWEBデザインをはじめとしたウェブスキル。住む場所や環境が変わっても働く事ができ、本業としても副業としても収入の窓口となる。何より自分の頑張り次第で稼ぐ事ができる。

ただ、ウェブの知識なんて皆無であった私は、前から気になっていたオンラインキャリアスクールに入会した。そのキャリアスクールにはWEBデザイン以外にも数多くのコースがあり、やる気があれば全コース受け放題。意気揚々と入会したものの、最初はわからない事だらけ。初めて扱うMacBookの操作法から検索する日々。結果、半年でWEBデザインを完全に習得するのはやはり厳しかった。笑(やる気の問題でしょうが・・・)

それでもMacBookは扱える様になり、今まで意味不明だったウェブ用語の意味が分かる様になった。クラウドワークスのバナー制作に応募なんかもしてみたし、デザイン以外のライティングやマーケティングも学ぶ事ができた。自分の目指すエリアに到達する為に、引き続き学んでいきたい。

再びの就職活動

 書店を退職する時に決めた勉強期間の半年が過ぎたら、どんな状況であれ一旦就職しようと決めていた。

久々の就職活動。「9月から働けたら良いな〜」位の気持ちで行ったものの、1社、2社とお祈りされると焦ってきた。だけど、興味のある業界で、今までの収入を上回る会社という条件は妥協しない様にした。でないと、好きだった職場を離れた意味がないから。

結果、3社目で昔から興味のあったマスコミ業界に採用頂いた。内容もWEBの記事に関わる仕事。今は入社までのカウントダウンの時期だ。

目標は先にある

嬉しい気持ちと同じ位、不安や緊張もある。未来の事は分からないけど、精一杯楽しんで頑張りたいと思う。そしてウェブの勉強も続けながら、数年後は自由な環境で、パソコン一つで働く事が目標です。

私が転職を通して思ったこと

周囲の声に惑わされない

 好きな事を仕事にすべきだ、仕事は仕事と割り切って稼げる仕事に就くべきだ、フリーランスなんて不安定だからやめておけ、これからは個人で稼ぐ時代・・・。色んな人が色んな意見を持っているし、その声に背中を押されたり、逆に惑わされる事もあると思う。

何に重きを置くかを明確にする

 転職の経験の中で思うのは、自分が何に一番重きを置くのか明確にする事。

実際その場所で働くまで分からない事も多いと思うが、働く中で迷った時に自分の中で何が一番大事かをはっきりさせておくと決断しやすくなると思う。

私の場合は一緒に働く仲間との相性の良さ、次に仕事内容への関心だった。

お給料が少なくても、一緒に働くメンバーや会社が好きであったら幸せだった。逆にお給料が多くても、淀んだ雰囲気の中に居る毎日はプライベートまで陰らせた。

同じ状況だったとしても、ある程度のお金が入るなら、休みの日は仕事の事は忘れてストレス発散できるのでOKという方もいるだろう。考え方は人それぞれだし、自分の気持ちも環境や経験によって変わっていくものだ。

ためらわない

 ひとつ言えるのは、「違う」と思ったらサッサとその場から移動すべきだ。

ありがたいことに、今は転職が当たり前の時代となってきた。大企業に入社すれば安心という時代ではなくなった、と不安を煽る言葉もあるが、逆に本人の意思次第で学歴等関係なく上を目指せる時代に変わってきたと思う。

一つの場所で上手く行かなくても自分を責めないでほしい。

どんな人も輝ける職場は存在する、と私は思う。

 

*画像 本人私物を含む *記載は本人の感想になります。
(meikライター研究生*D#)
ノアの姉ちゃん https://note.com/tender_daphne884