「領収書ください。」そう伝えた母に対して「感熱紙タイプでよろしいですか?」と、その店員さんは聞いた。「??」フリーズする母。隣で会話を聞いていた私が頭の良い人が使う言葉って何だろうと?感じた徒然です。
「領収書ください」そう伝えた母に対し、「感熱紙タイプでよろしいですか?」と返す店員さん。
「カンネツシ??」とハテナ状態になった母に、「感熱紙のものと手書きのものがあるんですけどー」とイライラを混ぜた声で答える店員さん。
レシートタイプと手書きのもの、どちらがよろしいですか?
そう聞けばもっとすんなりいく会話だよねぇ、と隣で聞いていた私は思ったわけです。
知識は多いに越したことはないと思います。それだけ人との会話も弾みやすく、人脈も繋がりやすくなります。知らなくていいことを知ってストレスになることはありますが、ほとんどの場合、知って損をすることはありません。
でも、知識が多い人のことを頭が良いのか?というと、それも違う気がします。
私が違和感を抱くのは「芸人の〇〇さんって面白いよね〜。英語も話せるんだって〜。」と言うと、「あの人頭良いもん。〇〇大卒だよ。」と言う返しがよくある件について。
確かに勉強も得意・不得意があるし、勉強が出来るのも頭が良いことの1つだと思います。けれど、英語が話せるようになったのは努力して勉強したからであって、「頭が良いから話せる」というのとは、また違うような。頭が良いのは学歴が基準なのかな?と疑問に思います。
面白い人は頭が良いんだなーと私は思います。でも、その面白さに関係するのは学歴の高さではなく、思考を巡らせる想像力の高さだと思っています。
冒頭の店員さんは、母が知らない単語を知っていたので、母より知識があるということになります。けれど、お客さんである母が感熱紙という言葉を知らないということを想像したり、レシートと伝えた方がわかりやすいかもしれないと想像しませんでした。
従業員同士では感熱紙といっても問題なく伝わるだろうけれど、お客さんにとって馴染みのある単語はレシートでしょう。
芸人さんは面白いと言われる立場です。つまり、芸人さんが芸人さんとして存在するためには「笑わせる相手」が必要になります。目の前のお客様、画面の向こうに存在するであろう誰か。
だから、面白いかどうかということを「客観的」に考え、笑わせる相手を想像しながら「相手にとって何が面白いのか」思考を巡らせる。そんなとき、難しい言葉はきっと使わない。出来るだけ、みんなが知っている誰にでも馴染みのある言葉を選ぶと思うのです。だって相手が知らない言葉を使っても伝わらない。相手目線で言葉を選ぶ。
私は芸人さんではないので、これは私の想像に過ぎないのですけど。
「語彙力」とは知っている言葉の数と、その言葉を使う能力を指します。
小説などの本やSNSを発信するもの、同じ趣味や業種の人が集う場面ではそのままの意味でいいのかもしれません。
けれど、日常生活の中で生きてきた年数もライフスタイルも違う人が関わり合う場面での「語彙力」は、相手によって使う言葉を選べる力のことだと思っています。
難しい言葉を易しい言葉に。相手が知らない言葉を分かる言葉に。そういった変換が出来るかどうか。
それが「語彙力」であり、それが必要な場面を判断できて相手の気持ちを考えられる人が「頭の良い(賢い)人」だと私は思います。
私は単純に言葉を知らなさすぎるので、もっと語彙力を身につけたいです。頑張るぞ〜。
*記載は本人の感想になります。
(公式meikライター研究生*B#)
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